日々の泡

書きたいこといろいろ。

【音楽】キリンジ2013兄弟ラストライブのこと

2013年4月、兄弟時代のキリンジのラストライブの感想をFacebookにアップしていたものを記録用に転載。

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堀込兄弟としてのキリンジのラストツアー、最後のNHKホール2Daysを観てきました。

 

キリンジは私が大阪から東京に出てきて2年目、20歳の年にデビュー。
当時、大学のPCルームで中高時代の親友とメールのやりとりをしていて(まだPCも携帯も持ってないし)、その中で勧められて聴きはじめた。最初は「耳をうずめて」目当てで「牡牛座ラプソディ」のシングルを買ったと思う。

 

それ以降、アルバムが出たらとりあえず買って、CDウォークマンと一緒に持ち歩いて通しで聴き続ける、という生活を20代の頃は送っていた。
だから彼らのキャリア前半~中盤作品のCDはケースがボロボロで、聴くといつも当時の風景がよみがえる。住んでいた部屋や街のこと、社会人1年目の毎日しょっぱい気持ちや、好きだった人、ハマっていたこと、通勤電車の光景、そういったものが彼らの音楽とセットで記憶されている。彼らと一緒に、一つずつ年をとってきたような感覚がある。

 

ライブには通算で6,7回くらいしか行っていないけども、派手な演出なしに、あの複雑に作りこまれた曲たちを丁寧に、誠実に演奏する姿を観て、いつも清々しい気持ちにさせられた。今回のライブも、とてもそうだった。


20代にずっと聴いていたせいか、彼ら自身・あるいは彼らが描く人間像が、私の中の「理想の大人」像になっている。こんな感性を持っていたい、こんな風に人と接したり、仕事をしたり、旅をしたり、引っ越ししたり、日々を暮したい、と私が憧れる姿は、おおむねキリンジの世界の中にあるんだなあと思った。

 

ヤスの脱退には驚いて、残念だし、なんで!?と納得いかない気持ちがあったけども、公式サイトで自分たちの言葉で丁寧に説明してくれたことと、この2日間でキリンジの昔からの曲をたくさん、大切に歌うヤスの声を聴いて、消化できた気がする。
ありがとう堀込兄弟。
さよなら、また会おうね!

 

<セットリスト>
1.グッデイ・グッバイ
2.双子座グラフィティ
3.風を撃て
4.野良の虹
5.ダンボールの宮殿
6.耳をうずめて
7.僕の心のありったけ
8.愛のCoda
9.タンデム・ラナウェイ
10.LadyBird
11.小さな大人たち
12.さよならデイジーチェイン
13.ホライゾン!ホライゾン
14.夢見て眠りよ
15.ナイーヴな人々
16.ムラサキ☆サンセット
17.YOU & ME
18.MUSIC!!!!!!!
19.都市鉱山
20.CHANT!!!
21.アルカディア
22.祈れ呪うな
23.早春
24.夏の光
25.TREKKING SONG
26.竜の子
27.ブルーバード

[アンコール1]
28.Drifter
29.千年紀末に降る雪は
30.スウィートソウル
31.茜色したあの空は
32.もしもの時は

[アンコール2]
33.エイリアンズ
34.悪玉

…選曲!最高すぎ。