日々の泡

書きたいこといろいろ。

出産の記録

2014年2月14日、バレンタインの日の0時16分に、3920gの大きな女の子を出産しました。

以下はその時のメモです。

2/12

21時ごろから不規則な痛み。カーリング見たりごはん食べたり風呂に入ったり。

23時頃から10分間隔。

2/13

0時過ぎから突然4分間隔になるが、全然我慢出来る痛みなのでどうせ前駆だろうとタカをくくる。だが思いのほか痛み強くなってきたので、1時過ぎに病院に電話、入院決定。タクシーの運転手いいひとで五つ葉のクローバーのお守りもらう。点滴にすごく手間取る。

3時半ごろ、硬膜外カテーテル挿入、麻酔も挿入、痛みがすっかりなくなる。

4時~消灯してウトウト。

4時40分、内診。子宮口4cm、かなり下がってきている。

6時内診。5cm。回旋も良い感じとのこと。麻酔が切れてきてそこそこ痛いが我慢する。

7時若先生の内診。5cmから進んでいないので促進剤投与。デカすぎて下からから産めない可能性を示唆される。

9時、担当助産師さん交代。ベテランおばちゃんから若くてほんわかの人に。新しい人は内診のたびに子宮口刺激してくれるが、痛い。

その後、促進剤投与し、麻酔が切れたら足してもらいつつ、子宮口開き待ち。寝られるなら寝ておけと言われたのでコンタクトを外して少し寝る。

11時内診、6cm。だいぶ下がって来てはいるとのこと。若先生の判断もこのまま様子見でお産を待つとのこと。

分娩中にどうしても通らないとなったらその場で帝王切開に切り替えるんだとか…

12時半、肛門付近の痛みが強くなり、麻酔追加してもらう。その前にトイレ(小)に行く。夫一旦帰宅。

14時半、再び肛門が痛くなり麻酔追加&内診。7~8cmまで来た。実母が大阪から来訪。

16時半、トイレ(小)、麻酔追加、8~9cm。肛門かなり痛くなり、テニスボール登場。

18時すぎ、若先生によるエコー測定と内診。4kgあるが頭は言うほど大きくない。だが胴回りがかなり大きそう。肩が引っかかるとか… 内診中ごぽっと破水。一気に進展する…かな?

20時すぎ、トイレで小をしろと言われるが出なくて管で導尿。膀胱が張ってると邪魔になるんだそう。

20時半、麻酔追加&診察。赤ちゃんが脚で突っ張っているらしく、みぞおちの下辺りがやたら痛い。すごく優しい助産師さんに「この子は産まれる!大丈夫!みんなでお手伝いするし」と言われてホッとする。

22時すぎの診察で、いきみの練習をやってみて、分娩台へ行けることに。また、助産師さんの強いプッシュで夫に急遽立ち会い&開脚介助(!ひえ~)をしてもらうことに。

車いすに載って、分娩室へ移動。廊下を挟んですぐ向かいの部屋なので、歩いていけるでしょ、と思ったが立上がった瞬間に膝から崩れ落ちかけ、支えられる。麻酔ナメテマシタ…

分娩室の隣は、ちょうど一年前に稽留流産の手術をした手術室。感慨深い。

分娩台でNSTの山に合わせて何度かいきむが、促進剤の点滴をやめたせいで山が減ってしまい、再び投与。いきみは助産師さんにリードしてもらうことで何と無くマスターできた。赤ちゃんの頭もだいぶ出てきて、骨盤も無事通過出来たとのこと。

23時半ぐらいから若先生登場、武者震いがとまらない。先生と夫に脚を広げてもらい、助産師さんに出口を管理してもらうやり方で何セットかいきむ。上手いと褒められ、頑張れる。そのうちもう赤ちゃんの頭すぐそこというところまでやってきて、助産師さんと若先生がチェンジ。そしたら若先生が出口(産道、膣)をすごい力でこじ開けて、麻酔も関係ないほどのあまりの痛みについ絶叫。だが「これが最後だと思って!」の言葉に勇気づけられ、力を振り絞っていきんだらドゥルリーンといきなり誕生。これが最後だと思わなかったんでホントびびった。

「これが最後だから頑張って!」との先生の声には即答で「無理です!がんばれませんーー!」と絶叫。これを聞いて夫は先生に対し「いや、この子(私)マジ根性ないから気休め言わないほうがいいっすよ」、私に対しては「即レスかよ!ちょっとは頑張れよ!」と内心同時つっこみに忙しかったらしい。

ちなみに担当してくれた助産師さんは、陣痛中はやたらと不安をあおるようなことばかり言ったり、コールしてもすぐ来てくれなかったりで「この人厳しいな、怖いな、さっきの人のほうがいいな」と思っていたのだが、分娩中はすごく熱心にリードしてくれ励ましてくれ、終わったあともとてもねぎらってくれて、この人に担当してもらって良かったと思った。夫の立ち会いもこの人の強力プッシュがなければ踏み切らなかったと思うが、結果的に良い想い出になって感謝しています。

分娩後、横目で赤ちゃんを追う。ほぎゃ、ほぎゃと無事に泣いている。「あ、産まれた…もう産まれたんだ!」「健康ですか」って聞いたおぼえがある。

赤ちゃんはしばらく台の上でいろいろな処置をされていたが、手足を元気よく動かしているのが寝たままの私からも見えた。若先生から見てもかなり大きな子だったらしく、体重測定を自ら見に行って「3924!」とホクホクしているのか興奮しているのかなんとも不思議な表情で戻ってこられた。いつも冷静な先生のそんな様子がおかしかった。

分娩後、後産の処理(後陣痛ってのはこの時点ではほとんどなかった。でもそれなりの大きさのものがずるっと出ている感触はあり)、会陰の縫合(思ったより痛い、そして傷が大きく時間がかかった)とやっていただいて、ようやく赤ちゃんが私の胸元へ。カンガルーケアだ。思ったよりずっと、しっかりしている。もっとしわくちゃで真っ赤でフニャフニャなのかと思ってた。

初乳を吸わせたり、夫と3人で記念撮影したり。

その後、陣痛室に戻る。通常の入院部屋が満室とのことで、この日は陣痛室で就寝。夫がコンビニで肉まん、カツサンド、どんぶりを買ってきてくれた。肉まんとカツサンドだけ食べる(食べ過ぎ!笑)

通常は産後1日目からいろいろなスケジュールが組まれているのだが、0時過ぎに産んだおかげでほぼ丸1日をスケジュールなしの0日目として過ごす事ができ、翌日はほとんど寝てすごした。